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開聞山麓香料園に行ってきました。



少し前、オパールさんのところで、「久邇香水」の記事があり、
ちょうど、何度か取材に行った開聞山麓香料園で作られていることもあり、
お盆で田舎に帰ったら、同じ市内なので、写真だけでも撮ってきたいなと
思っていたのですが、お客様の見えるちょっと前にだだっと行ってくることが
できたのでした。

開聞山麓香料園は、第二次大戦の最中に、外国のものを使うことならずと
いう命で、輸入品でなく、国産の香水を作ることを目的に、日本各地に、
その場所を求めて捜し歩き、適地として上げられたのが、北海道と、
この鹿児島の南端である開聞山麓であったそうです。

当時はまだ国内に何ヵ所か、天然香料を作るところがあったそうですが、
今では多分、国内ではここだけなのではないかということでした。
ひと瓶作るのに、膨大な香りの花が必要で、
「土地代が高い東京で作ったら、ひと瓶が何億もかかってしまうかも」と
園長夫人が笑っていらっしゃいました。

園内にはハーブ農場(上写真左)と、花と香りのショップ(同右)、レストランが
あります。ショップの中には、このように、「久邇香水」が「久邇宮様」から
依頼を受けて、昭和27年から作っていることが書かれています。



天然ハーブの香水は、香りがとてもやさしくて、しかもお値段も高くない。
最も高いもので6000円。買い求めやすいお値段です。
香りもジャスミンやローズなど何種類かあって、私が好きなのは芳樟。
つまり、匂い樟(クス)。このスプレー(1600円)を買うと、こうして、
匂い樟をつけてくださって、これにスプレーをかけて、壁に吊るしておくと、
なんともいい香りがするのです。人工的な香りのものとは格段に
豊かさが違う。とってもお気に入りなのです。

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ただ、ちょっと気になるのは、昔昔から、このショップは同じスタイルなの
ですが、この包装とかも、かなり昔のおみやげ風。
天然香料という、かなり今では付加価値の高い商品を扱ってらっしゃるのに、
ちょっとチープなイメージの店内と、商品陳列、包装というのが、
いつも「もったいないなあ」と感じてしまうのです。

とは言っても、このシッョプで売るものがメインではなく、ほとんどは
食べる「ハーブ」の販売がメインなのだそうで、そういう意味では、
そんなに力を入れてらっしゃらないのは仕方ないことなのかもしれません。

園内ではこのようにハーブの鉢も販売しているのですが、
実は約10ヘクタールの農園のハーブは築地に空輸なさっているそうです。
もともとは香料のためのハーブ栽培を目的として作られたハーブ農場
ですが、現園長になられてからは、「食べるハーブ」に興味を持たれて、
栽培なさっているそうです。

園内にはハーブを使ったお料理を出してくれるショップがあり、
そこも撮影したかったのですが、時間切れでした(残念)。

それにしても、緑多く、吹きぬける風とともに香りが体を包み、、
とてもすがすがしい場所です。

開聞山麓香料園
  ・営業時間 9:00~17:30(年中無休)
  ・指宿市開聞川尻5926番地
   TEL 0993-32-3321

by r-work | 2006-08-20 11:19 | かごしまな話
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