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焼き豆腐のチリソースかけ滋味定食

相変わらず、地味な定食ですが。

きょうのおすすめは、焼き豆腐のチリソースかけ。

水気を切っておいた豆腐をフライパンで焼き(テフロンなら油なしでも)、
なんとスウィートチリソースをかけるだけですよ、奥さん、だんなさん!

でもねえ、ほんとにおいしいんですってば。

焼き豆腐のチリソースかけ滋味定食_f0070546_23122110.jpg本日の定食メニュー。

①焼き豆腐のチリソースかけ
②さんまの塩焼き、大根おろし
③小松菜の納豆あえ
④きのこの炊き込みごはん
⑤白身魚のおつゆ




以前、生活情報紙の編集をしていたときに、全体のテーマを
「食」に集中させていたのは、自分の好み、というわけでなく、
あらゆる年代の方が共通して興味を持つのは「食」である、
という判断からでした。

各年代ごとに興味の対象もことごとく違うのに、子供からお年寄り
まで読んでくださっている、という現実に対応するには、
「食」が一番、なのでした。

しかし、「食」はどこか文化的に低いなどといった認識を持つ方も
少なくなく、「いつも食べ物ばっかりやってないで、ちったー、
文化的なものでも載せなさいよ」と、そういうご批判もかなり
いただきました。

で、どういうものを載せてほしいのかと聞けば、とても文化的とは
思えないようなものだったりするのですが。

食は命の根源を成すものだし、楽しみであり、活力のもとであり、
食文化はやはり誇れる文化であると思います。

最近の母は私がどれだけ料理に工夫して、おいしく作ったつもりでも、
雲丹のパスタはブロッコリーのスープにざんぶりと浸けてしまい、
サラダもバスタの上にのせてぐちゃぐちゃぐちゃにかき混ぜます。

このさんさまもお箸では食べず、手に持って食べていました。

外食に連れて行けば、もちろん、天ぷらは天つゆにつけず、お刺し身は
天つゆで食べる…といったように、見ていると「やめてー」と言いたく
なるような場面ばかりです。

でも、どれだけ、これはこれにつけてねと言ったところで、
今の母にはそういった食べ方はできないのです。

自分で食べられるだけ、とてもマシ。先々は自分で食べることさえ
できなくなるのです。「胃に入れば同じだもんね」と、見て見ぬふり
をして、危険がなければ好きなようにさせています。

料理人は味覚をより研ぎ澄ませて、最上の食べ方を模索して、

これはぜひとも塩で召し上がってください。
この塩は○○のものでございます。

などと、こだわりを見せますが、そういったものを理解して味わうには、
やはり文化的な素養がなければ、無意味に等しいのだと、
改めて感じたりします。
by r-work | 2006-12-01 23:38 | まいにちのごはん
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